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正しいタイヤの選定
タイヤの選定
● 自動車メーカーが指定した標準タイヤサイズまたはオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定される時はタイヤ販売店等にご相談ください。
● 積雪または凍結路では、冬用タイヤを全車輪に装着してください。夏用タイヤは、積雪または凍結路において、冬用タイヤに比べて制動距離が長くなります。また、用タイヤは全車輪に装着しないと挙動が安定しません。尚、冬期が過ぎたら一般路(乾燥路・湿潤路)走行に適した夏用タイヤに交換することを推奨します。
● 全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、タイプ※のタイヤを使用してください。但し、自動車メーカーによる個別の指示、前輪、後輪のサイズ指定がある場合はその指示に従ってください。※タイプとは夏用タイヤ、冬用タイヤ等をいう。特に四輪駆動車はご注意ください。
【警告】サイズ、種類、構造、タイプの異なるタイヤを同一車軸に使用すると、タイヤ性能が異なる為、車の安定性を損ない、事故等につながる恐れがあるので混用しないでください(応急用タイヤは除きます)。
● チューブ、フラップは、タイヤサイズと同一サイズ表示のあるもので、バルブは車両およびホイールに適合するものを使用ください。
● 新品タイヤを装着する時、チューブレスタイヤには新品のチューブレス用バルブの使用を推奨します。
● ホイールの選定はタイヤ販売店等に相談し、タイヤサイズおよび車両に適合したホイールを使用ください。また、チューブレスタイヤには必ずチューブレス用ホイールを使用ください。
異物・傷・亀裂等の点検
● ホイールには、亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認してください。
● タイヤに、亀裂がないかまたは釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に石その他異物を噛み込んでいないか確認してください。異物を発見した時は、タイヤ販売店等にご相談の上、取り除いてください。
ならし走行
● 新品タイヤ装着時にはタイヤがなれるまで、夏用タイヤの場合、80km/h以下の速度で最低100km以上、冬用タイヤの場合、60km/h以下の速度で200km以上の走行距離のならし走行を行ってください。
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正しい空気圧の調整
空気圧に関して
● タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時に、エアゲージにより定期的(1回/月)に点検し、自動車製作者の指定空気圧に調整ください。空気圧に過不足があると、タイヤが損傷したり、事故につながるおそれがあります。
● 走行時及び走行後は熱によって空気圧が高くなりますが、決して抜かないでください。
● タイヤの性能を十分に発揮するためには、適正空気圧で使用することが大切です。不適正な空気圧で使用しますと、車機能の低下やタイヤ損傷の原因となります。
● エアコンプレッサーの調整弁は、タイヤ破裂の危険があるので、タイヤの使用空気圧に応じ、下表により正しく調整ください。
エアコンプレッサー調整弁の最高調整空気圧 タイヤの使用空気圧区分 調整弁の最高調整空気圧 400kPa(4.0kgf/cm2)まで 500kPa(5.0kgf/cm2) 400kPa(4.0kgf/cm2)超 ~ 600kPa(6.0kgf/cm2)まで 700kPa(7.0kgf/cm2) 600kPa(6.0kgf/cm2)超 ~ 900kPa(9.0kgf/cm2)まで 1,000kPa(10.0kgf/cm2) 900kPa(9.0kgf/cm2)超 ~ 1,200kPa(12.0kgf/cm2)まで 1,300kPa(13.0kgf/cm2) -
正しいタイヤとリムの取り付け及び調整
タイヤ・ホイール装着時の注意
● チューブレスタイヤは、ビード周辺の傷等で空気漏れを起こすことがありますので、リム組み時には、必ずチェックのうえ潤滑剤などを使用してください。
● タイヤ内の異物や水分によりタイヤの機能を損なう場合があります。リム組み前にタイヤ内を点検し、異物や水分を取り除いてください。
● コンプレッサー内の水分もタイヤ内に入る場合がありますので、定期的にドレイン抜きをしてください。
【警告】空気を充填後、バルブキャップを取り付ける前に、バルブコアからの空気漏れ、リム部やタイヤとリムのかん合部(ビード部周辺)、バルブまわりからの空気漏れがないことを確認した後、必ずバルブキャップを装着し、しっかり締め付けてください。
● 異常振動・偏摩耗を防止するために、ホイールバランスは必ず調整ください。
● サイドプロテクト付きタイヤは、サイドプロテクト側を外側に向けて装着ください。
● タイヤサイド部に回転方向または取付方法等の指定があるタイヤは、その指定の通りに正しく装着ください。
【警告】破裂の危険がありますので、タイヤを車両に装着した時は車体と接触する恐れがないか、必ず確認ください。車体からタイヤ・ホイールがはみ出さないようにしてください。オーバーフェンダーになるような装着、およびフェンダー加工、車両の改造等による装着は、法令で禁止されています。絶対に避けてください。
● ホイールを外した時には、ホイールボルト、ナット、ホイールディスク等に折損、亀裂、変形等がないことを確認ください。
● アルミホイールからスチールホイールまたはスチールホイールからアルミホイールに交換する場合、ホイールボルト、ナットを専用のものに交換ください。
● ホイールナットはトルクレンチを使用し、規定トルクで締め付けるようにしてください。インパクトレンチで締め付ける場合は、締め付け時間、圧縮空気等に留意し、締め過ぎない様充分注意を払い、トルクレンチでの確認等を併用してください。
● ホイールを車体へ取付け、50~100km走行後、ホイールナットを規定トルクで増し締めしてください。
空気充填
【危険】破裂の危険を避ける為、タイヤを安全囲いの中にいれる等、安全措置を講じた上、空気を充填してください。
【危険】空気充填時又は充填後タイヤサイドウォール部からの異音が聞こえたら、ただちに作業を中止し、避難してください。
【警告】自動車用タイヤの組立て時のビードシーティング圧は、300kPa(3.0kgf/cm2)と、これを超える圧は注入しないでください。ビードシーティングとは、タイヤ組立て時にタイヤの両側のビードがリムのビードシート部に周上均等にのった状態(ハンプ付リムは、ビードがハンプを越えた状態)をいいます。
注)Tタイプ・折りたたみ式応急用タイヤ、ランフラットテクノロジー採用タイヤ、その他製造業者の指定がある場合にはそれに従ってください。
● ビードシーティング圧以内の空気を注入し、タイヤの両側のビードがリムのシート部に周上均等にのっていること(均等にのっていない場合は一旦空気を抜き、タイヤをリムから外してタイヤ、リム等に異常が無い事を確認し、ビード及びリムに潤滑剤を再度塗布する)を確認した後、使用空気圧に充填または、調整してください。尚、Tタイプ・折りたたみ式応急用タイヤ、ランフラットテクノロジー採用タイヤ、その他製造業者の指定がある場合にはそれに従ってください。
タイヤの傷
【危険】ゴム割れやコードに達している傷があるタイヤは使用しないでください。タイヤ販売店にて修理可能かご相談ください。
摩耗限度
【警告】タイヤの溝深さの使用限度は、スリップサインが露出する残り溝1.6mmです。それ以前に新品タイヤとお取り換えください。
● 積雪および凍結路走行の場合は、冬用タイヤの残り溝が新品時の50%以上あることを確認してください。接地部にプラットホームが設けられているタイヤの場合は、これが露出しているか否かで判断してください。残りの溝深さが新品の50%未満のタイヤは冬用タイヤとしては使用しないでください。夏用タイヤとして継続使用する場合のタイヤの溝深さの使用限度はスリップサインが露出する残り溝1.6mmです。すり減ったタイヤは、運動性能が低下したり、濡れた路面でスリップしやすくなるなど危険です。それ以前に新品タイヤとお取り換えください
●高速道路を走行する場合のタイヤの使用限度はSUVや小型トラック用タイヤでは、残り溝2.4mmです。
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正しい車とタイヤの点検、修理
タイヤ保管
● タイヤ、チューブは、直射日光、雨および水、油類、ストーブ類の熱源および電気火花の出る装置に近い場所などを避けて保管してください。
● タイヤ単体での保管の場合、特に内面に水や異物が入らないように保管ください。
● 長期間、取り外し保管しますと、タイヤ内部の薬品がにじみ出て床を汚す恐れがありますので控えてください。もし床面に保管する場合は、段ボール等厚い敷物をご使用ください。
● タイヤ・ホイールセットでの保管の場合は、接地部の変形をおさえる為、なるべく横置きに保管してください。また、空気圧を使用時の1/2程度に落とし、ホイールバルブにはバルブキャップを取り付けて保管してください。
● 市販の瞬間パンク修理剤またはタイヤつや出し剤等で、タイヤに劣化等有害な影響を及ぼすものは使用しないでください。
● シリコンやワックス分が含まれているタイヤ美化剤やリム組み潤滑剤を塗布する場合は、トレッド表面(接地部)に付着しないように注意してください。もし付着した場合は注意して走行してください(目安として乾燥路で10km前後)。
長期経過タイヤについて
● タイヤは自動車の安全にとって重要な役割を担っています。一方、タイヤは様々な材料からできたゴム製品であり、特性が経時変化するのに伴い、タイヤの特性も変化します。その特性の変化はそれぞれ環境条件・保管条件および使用方法(荷重・速度・空気圧)などに左右されますので、点検が必要です。従って、お客様による日常点検に加え、使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。また、同時にスペアタイヤについても点検を受けられることをお奨め致します。また、外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。尚、車両メーカーがその車の特性からタイヤの点検や交換時期をオーナーズマニュアル等に記載している場合もありますので、その記載内容についてもご確認ください。《注:ここに記載した10年という年数は、あくまで目安であって、そのタイヤの実際の使用期限(すなわち、継続使用に適していないこと、または安全上の問題があるかもしれないことを示す時期)を示すものではありません。従って、環境条件・保管条件および使用方法によって、この年数を経過していないタイヤであっても継続使用に適していない場合もあります。10年を経過していないタイヤであっても、上記の環境条件等によっては交換する必要がある場合があることにご注意ください。またこの10年という年数およびタイヤ販売店等による点検のお奨め時期である使用開始後5年という年数は、いずれもクーパータイヤ、輸入代理店及び販売会社・タイヤ販売店による品質保証期間・期限を示すものではありません》
タイヤの点検・整備
● タイヤの摩耗は、駆動輪と操舵輪等装着位置によって受ける力が異なるため、均一にはなりません。異常振動・騒音の防止およびタイヤ寿命を延ばすため、位置交換(ローテーション)を5000KMに一度は実施ください。
● タイヤの位置交換は、車両の使用条件に合わせて、スペアタイヤも含め適正な方法で定期的に行ってください(但し、Tタイプ応急用タイヤは除く)。
過積載
【警告】 タイヤが損傷し、事故につながる恐れがあるので、車両に指定された積載量を超えた積載、定員を超えた乗車はしないでください。
ホイール・アライメント
● 車両の足回りに異常が生じますと操縦安定性不良、異常摩耗が発生する場合がありますので、適宜ホイール・アライメントを確認、調整ください。
タイヤチェーン使用時の注意
●タイヤチェーンは、タイヤサイズに適合するサイズのものを駆動輪または、自動車製作者が指定する位置のタイヤに装着ください。タイヤチェーンを装着して積雪または凍結していない道路を走行すると、タイヤ、タイヤチェーンおよび車両を損傷したり、スリップする恐れがあるので、避けてください。
● タイヤチェーンを装着しての積雪路および凍結路走行は、金属製チェーンでは30km/h以下、非金属製チェーンでは50km/h以下の速度をお守りください。
その他注意事項
● タイヤにリグルーブ、穴あけ他の加工をしたタイヤはタイヤ自体の機能を損傷したり、事故につながる恐れがありますので使用しないでください。
● サーキット走行などのために無理な低床化や、タイヤサイズの変更、空気圧が適正で無い場合、タイヤだけでなく大きな事故につながる可能性もあります。適正なタイヤ使用を心がけ、カーメーカー、タイヤ販売者にご相談、確認ください。
● カタログに記載されている構造、仕様、パターンデザインが若干異なる可能性があります。また予告なく変更される可能性があります。
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安全運転の習慣
安全走行ポイント
【警告】走行中に車両が操縦不安定になったり異常な音および振動を感じた時は、すみやかに安全な場所に停車して、車両およびタイヤを点検してください。タイヤに変形等異常がないか確認してください。また、外観上、異常がなくても、できる限り低速で移動し、タイヤ販売店等へ点検を依頼してください。
【警告】急発進、急加速、急旋回および急停止は危険ですので避けてください。特に、湿潤路、積雪路および凍結路は滑りやすく、事故につながる恐れがある為、急カーブでは減速するなど、道路状況に応じた適切な運転をしてください。
【警告】タイヤを傷つける恐れがあるので、道路の縁石等にタイヤの側面を接触させたり、道路上の凹みや突起物乗り越しなどは避けてください。
● 走行中は、常に走行速度に応じた車間距離を確保してください。特に、湿潤路、積雪路および凍結路走行時は十分な車間距離を確保してください。
● タイヤのタイプやサイズを変更した場合は、タイヤの運動特性が変化するので、慣れるまでは走行速度等に注意して運転してください。
● タイヤの制動性能は、車両の走行速度、路面状況、タイヤ溝の摩耗量及びタイプ(夏用タイヤ、冬用タイヤ等)により異なります。冬用タイヤは積雪路及び凍結路面性能を重視しています。特に、乾燥路及び湿潤路で使用する場合は、実際の交通(速度)規制に従い、走行速度に注意し、急発進、急制動、急旋回を避け、安全運転に心がけてください。
● All Season(オールシーズン)タイヤとして、スノーフレークマークが付いております。このマークのタイヤは夏の性能とともに浅い雪やシャーベット状の路面は十分注意のうえ使用可能ですが、深い雪、アイスバーン(凍土)の路面には向いていません。雪道、凍土の運転を保証するものではありませんのでご注意願います。雪道、凍土では冬用ウィンタータイヤをご使用いただくか、チェーン規制がある道路ではチェーンを装着して充分ご注意の上安全運転に心がけてください。
● 安全走行を確保する為、タイヤ点検時に合わせて、ホイールバルブも劣化、亀裂が無いことを点検してください。ホイールバルブに劣化、亀裂がある場合はタイヤ販売店等にご相談ください。また、バルブキャップをしっかり締め付けているかどうかも確認してください。
● 推奨路面以外での使用は故障の可能性がある為、控えてください。
● 応急用タイヤ、パンク応急修理用具で修理したタイヤおよびランフラットテクノロジー採用タイヤのパンク時の使用に関しては、自動車製作者の指定に従ってください。
● ホイールナットの緩み、脱落や、ホイールボルトの折損、変形等の異常が無い事を確認してください。